新卒で外科病棟勤務に就き、今年で4年目になるのですが、とても人間関係がよく、仕事も楽しいです。ただ、一生看護師を続けるつもりなので、キャリアアップのためにもいろいろな職場で経験をしたほうがいいのかなとも思います。でも、やはり今の職場は居心地がいいので、今後のためにも転職したほうがいいとわかっていながらも、なかなか決断できない自分がいます。
動機の見直しを
本心を探って
キャリアアップのために転職をすること自体は否定しませんが、一番大切なのは転職をする「動機」。なぜなら、あなたは「キャリアアップするためには、さまざまな分野でたくさんの経験をする必要がある」と思い込んでしまっている可能性があるからです。 私たちは、日々たくさんの情報に囲まれて過ごしているため、知らない間にさまざまな概念を刷り込まれます。例えば、「つらいことがあっても逃げてはならない」「最低3年は働かなければならない」など、「~でなければならない」といったものが挙げられます。このような概念を「自分の本音」と勘違いしている人はとても多いのですが、義務感を伴う考え方は「偽物の願望」である可能性が高いため、注意が必要です。
決断は急がずに
なかなか決断できない状態というのは「思考で考えている段階」です。つまり、「なかなか決断できない」という思考を「でも、転職をしたほうがいいのかな」という思考で結論を出そうとしているということになります。しかし、思考で思考に結論を出そうとしても、脳の構造上、ご自身が納得のいく決断はしにくいのです。 決断は、その人にふさわしい時期がきたら自然とできるものですし、「自分が本当に大切にしたいこと、かなえたいこと」を探ってからでも遅くはありません。決断は急がずに、じっくりと本音を見つめていくことをおすすめします。